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気がつけば、雛祭りも終わりました。

 

 

皆さん、4月に向けて毎日忙しい日々を過ごしていらっしゃることでしょう。

 

 

こういう忙しい時期はついつい、余裕がなくなってしまい、気がつけば桜が満開の時期にさしかかって、新しい生活に入っていってなんとなく虚しさを感じたりしませんか?

 

 

社会人になると、4月に意気込みを持って、よしやるぞ!って言うよりも、忙しさにかまけて、「ああ・・・また一年が始まるのか・・・」となりがちですが、いつからこうなったのか、振り返ってみて下さい。

 

 

ちなみに私は、最近久しぶりに季節の変化をじっくり感じられる機会を得ることができ、春から漢字検定と文章読解作成能力検定を受験してみようかな・・・なんてことを考えながら家の近くを散歩しています。

 

 

新たな年度始めに希望を持っていた学生時代、今回紹介する伊藤砂務先生の『むつの花*エクソダす』はいろんな意味で希望に胸を膨らませた新高校生の入学式から始まります。

 

 

 

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今回とりあげる作品は?

 

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by カエレバ

 

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あらすじ

 

秋田県の田舎に暮らす雪斗は、両親に見せられた東京や世界中の写真に憧れ、その反動でのどかな地元が大嫌いで、将来は東京に出て、世界的な芸術家になることを目標としているフリフリ好き系男子。

 

 

幼なじみで雪斗に冷たく兄弟に優しいオカン系男子高校生や、日本文化にガッツリ染まったアニオタ系美少年アクセル、シャイな自分を変えるべく東京でモデルを頑張るキラキラ系男子大和と退屈な学校生活を送っていた

 

 

ある日…偶然の事故で地元の神社にある古い祠を壊してしまい、祀られていたアザラシ?系神によって、地元から出られない呪いをかけられられてしまい、雪斗が地元から出ようとする度に様々な邪魔が入ってしまうようになってしまいました!

 

 

雪斗は地元から出られるようになるのかを軸にコメディタッチで描かれていきます。

 

 

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感想(作品背景)

 

まずはタイトルのお話からいきませう!

 

 

タイトルが洒落乙なのですよ!

 

 

なぜかといえば・・・むつの花というのは、隠語で雪の結晶の事ですね、むつは恐らく陸奥から来ていますから、東北に咲く花=雪ですから、舞台が秋田である以上これほどまで象徴的なタイトルはないでしょう。

 

 

エクソダスは国外での大量脱出という意味に秋田訛りの表記に少し直しているという言葉遊びを足しているため、結局タイトルをきちんと訳すと、東北からの大脱出という意味になりますね。

 

 

非常にわかりやすく明快なタイトルになっていますね!

 

 

作者さんの地元を舞台にしているということもあり、経験則から雪国の田舎の雑学というかあるあるネタがちょいちょい挟み込まれていて、雪斗さんはこういう所にウンザリするんだろうなって読者が思える要素がたっぷりでした。

 

 

小豆色のジャージの先生や、パーカーをブレザーの下に着た典型的なヤンキーとか、寄り道できるコンビニやファミレスがないという細やかな要素がエッセンスになり、自分が高校時代にこんな田舎に住んでいたら、確かにつまらないかもしれないと共感してしまいました。

 

 

また、そういう細やかな描写に対する雪斗の反応が都会に出たい反発の多い男子を目立たせることもある半面、雪斗の中に根付いた田舎での生活スタイルを引き出す仕掛けにもなっていて、作者さんの細やかな気遣いがキャラの厚みに繋がっていることを感じられました!

 

 

例えば、寒くてもコートを絶対着ない男子学生や制服にブーツの女子が他の地域にいないと聞いた際、雪斗があまりの衝撃で方言丸出しで話しているシーンなどは、制服をフリフリに加工した金髪ロン毛と見た目をどれだけ変えても、根底の習慣はなかなか変わらないんだなと思わず笑ってしまいましたね。

 

 

まだまだ、他のキャラクターの深みやバックグラウンドは見えていませんが、これだけ細やかな描写ができる作者さんなので、2巻以降更に深みのある描写が見られるのかと思うと非常に楽しみですね。

 

 

 

感想(内容)

 

 

まず、作品のテーマが分かりやすいんですよね。

 

 

むつの花という隠語は、地方を指す言葉表現の中でも奥ゆかしく東北を表現するものになっていますから、ここから作者の郷土に対する思いの強さを強調しています。

 

 

また、作中に登場するモデルの大和は、作者と同じように秋田と東京を往復している唯一の存在として描かれていますが、彼は少なくとも作者のメッセージを最も端的に表すメタファーとなっていることが伺われます。

 

 

そして先ほど触れました、細やかな郷土の描写などだけでなく、田舎ならではの世間の狭さによる雪斗の進路に対する葛藤や、一緒にいる仲間のスペックの高さと比較されることに対するコンプレックスの描かれ方は田舎を愛するが故に見えてくる、短所を作中に活かしていて、主人公の雪斗の人物描写をより深めているように感じました。

 

 

全ての描写が田舎の自己紹介に終始しているような一巻になっていたと私は感じたので、ページ数のわりに物足りなさを覚えてしまいました。

 

 

 

今回のまとめ

 

ということで今回はこの辺でまとめに入ろうと思います。

 

 

キャラは非常にいい!

 

 

それ故に、これから田舎のどのような特性が雪斗の都会への道を阻むのかを期待しています。

 

 

ちなみに、今回の漫画をお勧めする層は、女性なのですが、中でもうたプリのダム様好きな方は是非読んでください!

 

 

美味しいですよ。

 

 

では、次回お会いしましょう!

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