こんにちは。
最近、リアルで人と話す機会が激減して、そろそろ表情筋が衰えてきている私です。
実は、私、アニメや漫画と同じくらい演劇が大好きで、学生時代から10年以上演劇に携わっていて、その影響もあってか、他人を観察したり、行動を分析したりすることが大好きなのです!
例えば、皆さんは初対面の人に対して、すごく良い印象を持つ時と、そうでない時があると思います。
そういう、第一印象に影響を与える1番大きなものとして、笑顔と清潔な服装や身だしなみが挙げられるということが、様々な研究で学術的に証明されています。
イケメンとか美人という訳でなく、ちゃんと清潔ならば、美醜は関係ないらしいですよ(笑)
それを知ってから、演技をする時にはお客さんにどんな印象的を持って欲しいかを考えながら、役の癖をつけたり、悪役の時はわざと悪い印象がつくように役作りをしたりしていました。
接客業に当てはめると、同じチェーン店においても店員さんの態度によって、店の雰囲気が大きく異なることを、日常的に皆さんも感じているでしょうから、店の接客業や演技を日常する人で上手くいかないで悩んでいる人、あるいは今以上に磨きたい人は、ぜひ考えてみたらいかがでしょう。
長くなりましたが、ここまでが前置きです。
先ほど述べたように人は1番最初に見た表情や身だしなみでその人との関係を7割決めてしまいます。
では、もしもその人がものすごく無表情だったら・・・皆さんの目にその人はどう映るでしょうか。
今回紹介する漫画は、第一印象最悪な無表情男子高校生の青春奮闘記310先生の『顔に出せない吉沢くん』を紹介いたします!
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今回とりあげる作品は?
緊張感のかけらもないとか言われるし…( ;∀;)
少しくらい無表情の方がクールなカンジに見えるかな…(≧◇≦)
さてさて、MOB亭の常連さんがおすすめや新刊のコミックを紹介してくれる時間。
今回は↓の作品についてレビューしてくれるよ!
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310 スクウェア・エニックス 2015-12-22
売り上げランキング : 42285
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あらすじ
主人公の吉沢よしおくんは、表情が全く動かずクラスメイトに怖がられている高校二年生です。
ある時、同じクラスで、吉沢くんと同じくみんなに怖がられている相馬くんが、自分の表情を唯一読み取ることができることを知り、表情豊かにし友達ができるよう手伝ってほしいと頼みました。
やたら表情が変化する(傍から見ると無表情だが)吉沢くんを放っておけず、様々な表情を生み出す訓練を重ねていくこととなります。
訓練をしていく中で、みんなからの頼みごとをなんでも笑顔で引き受けてしまう井出さん、イケメン過ぎてメイクと黒染めをしないとまともに生活ができない黒山くんなど、顔に悩みを抱えているクラスメイトの悩みを解決し、少しずつ仲間の輪を広げていきます。
顔に対するコンプレックスと日常の中に転がっているちょっとしたワクワクと、なにかと色々な意味で目を付けられている仲間との楽しい時間、彼らに平凡な生活はできるのでしょうか。
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感想
良くも悪くも、一巻で満足できる作品になっています。
主人公である吉沢くんの目標はクラスに溶け込むことなのですが、一巻の終わりの時点で、クラスメイト3人と仲良くなり、そのうち1人はクラスでも友人が多く、人気者ですから、そこからクラスに溶け込むきっかけはできています。
そう思うと、一巻の時点で彼のストーリーは8割終わっているのではないかなと感じました。
次巻で何かどんでん返しがあるのかな・・・それとも、主人公以外の人が中心になるのかな・・・それによって物語の出来も変わってきますから、そういう意味で2巻が良作かそうでないかの分岐点となることでしょう。
ちなみに、一巻の終わりで相馬くんのかつての不良仲間が狙っているという意味深なシーンがありました。
ここからは、相馬くんと吉沢くんの友情を深めるために障害が現れるような展開になるのかなと予想してます。
友情を深めるための試練・・・あとでまた、お話しましょう。
ということで、一巻のボリュームは他の漫画のと比べてもかなり重厚なものとなっています。
しかし、それ故に、二巻への引きが弱い!
一巻で全員、悩みを共有する友人もできてますし、悩みのきっかけも判明し、前進する意欲も示しています。
読者の中には、ここまでの展開で満足できてしまうんですね。
特に吉沢くんはすでに無表情という悩みはほぼ解決してますから、ここからどのような変化をつけていけば蛇足になってしまうのではないかと懸念されます。
さらに、他の主要キャラクターも変化していて、後は周囲の様子がどう変わるかだけです。
二巻がおまけや蛇足にならないことを願います。
感想(楽しみ方)
様々な漫画を読んでいると、中には「思っていたより心を動かされなかったな・・・」って思ってしまうことも正直なところあると思います。
実は、今回の作品が私にとってはそうだったんです・・・でも、このままでは、せっかくこの作品を世に生み出してくれた作者さんに申し訳ない!
そこで今回、私がいつも個人的に勝手に実践している漫画をより面白く読める方法をここで紹介します!
周囲の友人からはドン引きされた読み方ですが、本当に面白くなるかどうかは、あなた次第です。
まず、皆さんはどこから漫画を読み始めますか?
普通は、表紙をめくり、そのまま本編に入っていく人がほとんどだと思うんです。
ですが私の場合は、まずカバーをいったん外してしまいます。
もうお気づきの方もいるでしょう・・・そう、中表紙を先に読んでしまうのです!
兼ねてより、漫画を単行本で読む人たちにとって、作者によるあとがきはその先生のセンスやプライベートが楽しめる場になっていました。
しかし!最近の漫画においては、中表紙にキャラ紹介やおまけ漫画や遊び心を忍ばせる漫画が数多く存在し、特にスクエニ系の漫画においてはほぼすべての作品で何かしらのおまけが中表紙についているのです!!
すなはち、中表紙に何を忍ばせるかによって、作者先生のセンスが見えてしまうということなのです。
ちなみに今回の場合だと、吉沢くんの笑顔あてゲームになっていて、表情がないことを推しまくっていくスタンスに感心しました。
また、他にもこんなやり方が・・・
腐向け注意です、苦手な人はここでUターンお願いします!
はい、関係性の深読みです!
今回のように、男子同士で二人の空間がすでに出来上がっている場合は特に作りやすく、例えばお昼休みの場面が描かれていたら、お昼直前のお腹を空かせた二人は授業中にどんな目配せをしているのか、むしろ授業をどんな風に受けていて、どの程度お互いの事を見ているのかをそこから自由に連想するんです。
ちょうど二次創作の要領を脳内で繰り広げるだけで、あら不思議、キャラへの愛着が途端に湧いてくるはずです!
ちなみに私の脳内ではすでに吉沢×相馬と吉沢×黒山と黒山×相馬(リバ有)が完成しており、井出さんを含めたNLカップルも脳内で色々しています。
いやー、興奮します!(性的な意味で)
というわけで、皆さんも自分に合った漫画購読ライフを送ってくださいね!
では、今回はここまで!
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