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気づけば、春休みも何日か過ぎ、いよいよ新年度に向けて社会全体が動き始めて参りました。

 

 

そんな目まぐるしい日々が繰り広げられていますが、私はこういう時にこそ、遠くの風景を眺めてみたり、周囲の音に耳を澄ましたりして、心の余裕を持たせるように心がけています。

 

 

幸い、私が住んでいるところは、車で30分位行かないとマク●ナ●ドや本屋さんがない程度の田舎な上に、近所には山がたくさんありますので、悩みやストレスを抱えたときには森林浴をしてスッキリさせられるんですよね!!

 

 

さて、自然に多く触れていると、気づけばその変化にも敏感になり、季節の移り変わりを肌で感じられるようになってゆきます。

 

 

特に春は、その風景に変化がない日は一日もなく、日々新たな植物が顔を出し、ウグイスやメジロのさえずりが霞漂う山々から響き渡ってくるなど、至る所に“生”が満ち溢れています。

 

 

そういえば、かつて、清少納言が“春はあけぼの・・・”と、白んでいく空と山の境目にかかっていた雲のたなびきが仄かな朝日の明かりで輝いているそんな明け方を讃えていましたが、春霞に日が差しているところに、更に雲がかかるからこその明け方の美しさだと後々に分析がされていましたね・・・

 

 

ここからは私の所感ですが、作者が春に対して始まりに対する感慨の意味を込めて明け方の美しさを文頭に用いたのではないかと考えてしまいます・・・

 

 

すみません、本編一切関係ありませんでした。

 

 

とにかく、日本人が春という季節に生の原初=始まりの季節と思い浮かべるのは、古から持っている感性であるんだと思うのです!

 

 

しかし、残念なことに春は自殺の多い季節でもあり、厚生省がかつて発表した資料によるとほぼ全世代において、3~5月が最も自殺が多いことが統計で明らかにされています。

 

 

やはり、新しい始まりとは、人の心を良くも悪くも不安定にさせるものなのでしょう。

 

 

ということで、大変お待たせいたしました!

 

 

今回はそんな春先の自殺から始まる物語・・・大場つぐみ先生・小畑健先生の『プラチナエンド』をご紹介いたします。

 

 

 

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今回とりあげる作品は?

 

 

いろは
当店の常連さんがオススメのコミックや新刊を紹介してくれるよ。
今回はデスノやバクマン。で有名な大場・小畑コンビの新作!
どんな内容なのかな?

 

by カエレバ

 

いろは
本編が気になる人、ここから試し読みできるよ!

プラチナエンド 第1巻 試し読みはこちらから!

 

 

あらすじ

 

とある中学校の卒業式の日・・・卒業生架橋かけはし明日みらいは卒業証書を持ってビルの屋上に立っていました。

 

 

彼の目的はただ一つ、15年の人生を終わらせること。

 

 

「死ぬか 幸せになりたかった」と呟いて、彼はそのまま地上へ飛び降り、人生に終止符を打った・・・

 

 

はずでした。

 

 

しかし、彼は生きていました

 

 

特級天使ナッセが、彼の幸せを望む心に共鳴し、生きる希望を与えるために彼の命を救ったのです

 

 

ナッセは、死に失着する明日を説得し、ついに天使の力を彼に貸し与えることに成功、真の目的“13人の神候補に入れること”を達成します

 

 

明日は「君のことをずっと見てきた」というナッセの言葉とあまりにも急激な環境の変化に翻弄されながらも、亡き母に教えられてきた幸せを必死で模索していきます。

 

 

その一方で、ある者はその力を己の欲望のために力を使い、ある者はその力をヒーローとして世間に知らしめ神候補たちに宣戦布告するなど、明日以外の12人の神候補たちも徐々に動き始めます。

 

 

明日は神候補たちの動きやその度に見せつけられるあまりにも強大過ぎる天使の能力に恐れおののきますが、自分が幸せになる権利を他の神候補に奪われまいと抵抗を示し、自由を手に入れるために生へ固執し始めていきます・・・

 

 

 

感想・その1~作者と設定

 

大場つぐみ先生と小畑健先生といえば、言わずと知れたジャンプの名コンビです。

 

 

今更説明の必要もないと思いますが、藤原竜也さんと松山ケンイチさんが主演を演じた『デスノート』映画シリーズおよび、昨年公開された佐藤健さんと神木隆之介さんが主演の映画『バクマン。』の原作漫画の生みの親ですね!

 

 

しかも、彼らのタックで生み出された漫画はまだ2作品だけなのにも関わらず、どちらもアニメ化を経て、実写映画になり、『デスノート』に至っては実写ドラマとして復活も遂げていますから、どれだけお2人の作品が世間に受け入れられているかが明白です!

 

 

ただし、『デスノート』の実写ドラマは月の設定が凡人だったからか、賛否両論分かれてしまったみたいですね。

 

 

今回、記事を書くにあたって色々と調べてみましたが、月を演じた窪田正孝さんの表情(顔芸)がいろんな意味で評判になったり、最終回の最後の最後でデスノート“2016”と盛大に予告されてしまい、せっかくの窪田さん迫真の月焼死がそこまで注目されなかったりと、なかなか面白い情報がたくさん出てきました。

 

 

気になる方は、「デスノート ドラマ 最終回」で検索けんさくぅ♪

 

 

こほん。とにもかくにも、彼らは現代の漫画業界随一のコンビと言って差し支えないことは充分お分かりいただけたと思うのですが、そんな大注目コンビの最新作である今作が世間から注目されることは最早必然と言えるでしょう。

 

 

続いて、今作の設定について軽く触れさせていただきます。

 

 

前述の2作品は同じ作者が描いたとは思えない位作風が大きく異なっていたことは皆さんよくご存じかと思われますが、今回の『プラチナエンド』は、天使の力によって人の生死をコントロールできる存在と化してしまった主人公が登場する作品です。

 

 

すごく、既視感がありませんか?

 

 

そう、今作品は以前御二方が手掛けた『デスノート』と全く対をなす設定が編まれているという訳なんです!

 

 

媒体となる存在が死神から天使に変わりましたが、いずれにしても人ならざる者の力を手に入れたことによって人の生死を取捨選択できるようになった主人公を全く対極な存在として置いて描いているという、なんとも面白い設定です!

 

 

もう、天才だ・・・の一言に尽きますね!

 

 

こんな漫画界の天才が生きている時代に生まれたことを神に感謝するレベルです!!

 

 

感想・その2~内容編

 

 

まず、主人公が今までに見たことないくらいピュアです!

 

 

明日は7年前に家族を事故で亡くし、叔父夫婦の養子になったものの、一家からは奴隷のように扱われ、恐らくはそういう背景があったからでしょう学校でも打ち解けて話せる人は誰もいないという少年です。

 

 

普通、グレませんか??

 

 

でも彼は違うんです!

 

 

明日は、作中誰かを非難したり、馬鹿にしたりすることはほとんどありません!

 

 

唯一、実の両親を事故に見せかけて殺したことがナッセによって明らかにされた叔父夫婦に向けて「あんた達が死ねばよかったのに・・・」と呟くシーンはありますが、その直後に天使の力で既に明日にベタ惚れだった叔母が包丁で首切り自殺したものですから、それ以降はその手の言葉も抑えるようにしているのでしょう。

 

 

それでも、そんな叔母の姿を見て自分の思いから出た言葉を激しく後悔する主人公がもうピュアすぎて眩しいですね・・・

 

 

お姉さんが養うよ、大切にするよ と心の中で叫んでしまうレベルでした。

 

 

更に、強大な力を手に入れたのにも関わらず、それを拒むような姿が終始描かれており、他の神候補の欲に忠実な様と全く対照的に描かれています。

 

 

あくまでも、普通で細やかな幸せを求めている姿勢をどこまでも貫き通すのか、闇堕ちしてしまうのか、今後の展開はまだわかりませんが、どうか明日は表紙に違わない美しい人間性のままでいて欲しいものです!

 

 

また、今回は主人公をクローズアップしていますが、天使の胡散臭さが作品の良いアクセントになっています。

 

 

今のところ、ナッセに関してはただひたすらに明日を気遣っていますし、他の天使が打算的なことを考えている中でも、彼を幸せにできるとキラキラしていましたが、明日が幸せになるために叔父一家の皆殺しを提案するなど、如何せん価値観がズレまくりなので、その無邪気な狂気がまるで子どもの様で愛らしくも恐ろしいですね。

 

 

明日が上手く躾けるのか、それとも、ナッセが天使としての価値観と人間の価値観の差異に悩み、暴走してしまうのか気になってしまいます!

 

 

あ、ちなみにナッセは美乳なほぼ服を着ていない美少女です!

 

 

主人公まったく気にしていないようですが・・・

 

 

美少女がけなげに自分の世話を焼こうとしてくれるという美味しいシチュエーションなんですよね・・・

 

これは、色んな意味で滾りますよね、男なら!?

 

 

ということで、今回は主要人物に焦点を当ててきましたが、他の登場人物も自分の欲望に忠実で、良くも悪くも自身の信念を貫く姿が小畑先生の繊細な表情を描く表現力が引き出され、読者は小畑先生作画の美しさに感心持ちつつ、大場先生のいつ誰が危うくなるのか分からないというクレイジーな魅力に引き込まれること間違いなしな作品になっています。

 

 

個人的には、ここ数年で一番展開が気になる少年漫画でした!

 

 

まとめ+α

 

 

最後に感想にならない程度の小ネタをいくつか。

 

 

まず、今作の13人の神候補の人間が登場することが明らかにされており、既に明日を含めて4人の神候補が登場しています!

 

 

まあ、一人は女の子とイチャイチャしまくるために目立ちすぎてしまい、見せしめとして同じ神候補に殺されちゃいますがね・・・全裸で、しかも、一巻にして。

 

 

神と13という数字、少し宗教を勉強した方はご存知かと思われますが、キリスト教画で知られる「最後の晩餐」において、裏切り者のユダが座っていた椅子は13番目であることを始め、一般的には不吉な数字として認知されています

(ちなみに、ユダはあくまでもイエス・キリストを含めて13番目の椅子に腰かけていたというだけですので、俗説である13番目の弟子説とは違いますよ!)

 

 

他にも、13は人が原初計算できた数字=12を逸脱したものであるため避けられるという説や、北欧神話において招かれざる13人目ロキが後のラグナロクの引き金を引くことになったことなどから特に西洋文化において忌みを持つ数字として今の我々のイメージに繋がっているのでしょう。

 

 

天使や神候補という設定から、13という要素を恐らく盛り込んだのでしょうが、これから先に不透明感や暗雲の予感立ち込めるスパイスになっていますね!

 

 

また、今回のキーポイントには生と死についての天使の倫理観と人間の倫理との拮抗が関わってくると思いますが、天使の考える幸福のために必要な死と、人間の考える主観的な幸福追求のための生が今のところ合致して一巻を終えているんですよ。

 

 

ということは、この均衡が崩れたら・・・

 

 

まあ、私の妄想はこれくらいにして、宣伝をば。

 

 

男子諸君、作品の中に女の子の着エロがある・・シカと見よ!

 

 

では、今回はここまで!

 

 

また次回お会いしましょう!!

 

 

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